こんにちはです。あっちのそららです。
前回の続きで、うちの看板娘パンドラ姉さんのイラストをご紹介していきます。
キャラクター部分を塗り終えたので、今回は背景部分を作り込みます。
前編はこちらから
パンドラ姉さんは描き終えましたが、この段階では1枚のテーマイラストとしては成立しない。
この時点で完成度は50%。残りの50%を占めるのが背景です。
毎回イラストを描く度に頭を抱えてしまう背景部分。
どんな背景にすれば、このパンドラ姉さんと上手いことマッチしてくれるのだろうか。
良いイラストにするため、考えます。
寝っ転がってるからベッドの上とか?
A. いや、絵の意味が変わってくるからダメ(苦笑)
じゃあ草原で日向ぼっこしてるとか?
A. パンドラ姉さんは闇属性なので、多分合わない。
休憩中の1シーン?
A. やる気満々なオーラ出してるつもりなんですが。
色々考えましたが、パンドラ姉さんがダークサイド系なので、背景もダークな感じに+ちょっとしたイタズラ心や楽しい雰囲気も表現したい、というコンセプトに決まりました。
イメージが固まればこっちのもの。早速制作開始!
ベースを作る
まずは背景のベースとなる下地を作ります。
手作業でパターン模様を作る場合は、コピペを使って効率的に進めましょう。
1列作ったら、列ごとコピーして2列に。そして次は4列、次は8列、という感じで。
コピペの際の図形の位置調整はズームして的確に揃えると、後々ズレが大きくならずきれいな模様になります。
テクスチャを作る
作ったパターン模様に、自作のテクスチャをはめ込みます。
デジタルで作成したこちらのオリジナルテクスチャを使います。パンドラ姉さんのための特注品です。
どうやって描いたのか分からないくらいゴチャゴチャしてますが、デジタルでこのようなテクスチャを作る方法をご紹介します。感覚さえつかめば簡単に作れます。
テクスチャの作り方
例としてこんなテクスチャを描いてみましょう。
ぱっと見、難しそうと思うかもしれませんが、使用するブラシは「点線ブラシ」
これだけです。
点線ブラシは、このようなオシャレな線を引くことができるブラシです。
ブラシサイズや線の厚さを変えることで、色々なパターンの点線が描けます。
まずはサイズを大きくし、不透明度を下げた状態の点線ブラシで適当にぐちゃぐちゃと塗りつぶす感覚で線を描きます。
不透明度を下げると、線同士が重なった箇所が濃くなるので、構造を複雑にすることができます。
満遍なく塗りつぶすのではなく、適度に色の薄い箇所を残しつつ、ゴチャゴチャ感を出していきましょう。
次に、ブラシサイズを小さくし、先程と同じ感覚で塗りつぶしていきます。
かなり複雑になってきました。
ブラシサイズと不透明度の数値をこまめに上下させながら塗っていくと、より細かなデザインになります。
最後は、ブラシを透明色に切り替えて(消しゴム状態にする)、塗った箇所を削っていきます。
こうすることで、点線の輪郭が上手い具合に分解されて、めっちゃ細かく描き込んだぜ!みたいな感じを醸し出すことが出来ます。
これで即興テクスチャの完成!
こういったテクスチャ素材は、イラストに独特な質感を持たせたり、単純に背景としてそのまま使えたりするので、ぜひ試してみてください。
この例では点線ブラシのみを使用しましたが、もちろん他のブラシを使ったり、あるいは色んな形状のブラシを組み合わせたりもでき、方向性は数限りないので面白いです。
調整する
パンドラ姉さんのイラスト制作に戻ります。
用意したテクスチャとパターン模様を合成してみます。
うん。イイ感じ!
テクスチャの合成モードはオーバーレイ、或いはソフトライトにすると自然な色合いになるかも。あと不透明度の調整も。
テクスチャはあくまで隠し味みたいなものなので、くどくならないように存在感は抑えましょう。
そして出来上がった背景グラフィックの上にパンドラ姉さんを配置!
寝っ転がっている感じを強調させるため、影を入れます。
前編でチラッとお話しした通り、完成イメージは「CDジャケット(キャラソン)」なので、自作のタイトルロゴ「パンドラの玩具箱」を入れてみます。
背景の菱形に合わせた形にしました。
漢字のデザインは難易度高い。
完成!
イラスト完成です!
長い長い作業工程でしたが、満足のいく看板娘イラストに仕上がりました。
パンドラ姉さんは、これからも看板娘として定期的に描いていくのでよろしくお願いします。
次はコレを超えるイラストを描きたい。
今回のイラストをアレンジしたポストカードも作りました。
www.pixiv.net
(遊戯王の「パンドラの宝具箱」とは一切関係ないです)