こんにちはです。あっちのそららです。
1年ほど前に、興味本位で購入した「MOMO100 43mm F6.4」。2016年に発売された、安原製作所さんのソフトフォーカスレンズです。名前が可愛らしい。
1910年代にベストセラーとなったカメラ「VEST POCKET KODAK」の一部のレンズ構成を取り入れています。いわゆる「ベス単フード外し」と呼ばれる構成で、レンズ先端のフードを外すことで、強い球面収差が得られるそう。
戦前の技巧が現代によみがえった、なんともロマンのあるレンズです。
MOMO100は、計4種のマウントのものが発売されました。
MOMO100 43mm F6.4 |
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MOMO100 28mm F6.4 |
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自分はニコンFマウントのものを購入。マウントアダプターを使用することで、上記以外のマウントであっても、レンズの装着が可能です。
ここからは作例。全て解放で撮影しました。
写真はトリミングのみ行い、ほぼ撮って出しです。
目で見た景色とは全く異なる、幻想的な絵が撮れます。
強烈なソフトフォーカスに加えて、ぐるぐるボケも発生します。好みが分かれそう。
ピント合わせがすごくシビア。マニュアルレンズなのも相まって、ピーキングでピント面を正確に測らないと、ほぼ外れます。そして頼みの綱のピーキングも、機能しない場面が多々あります。撮影の難易度は高い。
撮り続けていくうちに、ピントも徐々に合わせられるようになってきました。しかしソフトフォーカスが強すぎて、合っているのかピンボケなのか判断が難しい。
点光源の独特な描写。
コントラストが結構強めに出る印象。光量によって描写に差が出るかもしれません。
爆発するような光のにじみ、ぐるぐるボケ、ピント合わせの手間、かなりクセの強いレンズだと感じました。
シチュエーションは多少限定されますが、非日常的な写りをしてくれるので、自分は気に入っています。
夜景とかも試してみよう。