こんにちはです。あっちのそららです。
元号が令和になり、早くも1年が経過しましたね。
正直、コロナ禍の影響で記念ムードどころではありませんが、せめてブログは楽しく! ということで今回は、昨年の改元に合わせて描いた令和記念イラストをご紹介します。
ラフスケッチ~線画
まずはざっくりラフを描き、イラストのイメージを固めていきます。
うちの無気力女子、ルオンさん。
冷めた眼差しが特徴のキャラクターです。恥ずかしがりながら顔半分を隠しているドアップの構図を考えました。ここからどう展開していくのか……
ラフの上から線画を起こします。
「立体感や生命力を感じさせる線」を意識し、強弱の効いたラインを引きました。
キャンバスの大半を陣取っている髪の毛と、キャラクター性の中核となる目が、イラストの決め所になりそう。
下塗り
着色作業に入ります。塗り残しやはみ出しのないように!
下地を塗りました。
髪の毛は奥行きを強く持たせるため、この時点で明暗を3段階に分けています。下地色はパーツの土台となる大切な要素なので、色味や明暗に注意し、グレースケールにした時に平坦な印象にならないよう微調整を行います。
パーツごとにグラデーションの影を入れて、うっすらと立体感を出します。これで下地はできあがり。
肌を塗り込む
色白でありながらも、しっかりと血色の感じられる健康肌にしていきます。
基本、影はベタ塗りのあと、透明色にしたやわらかいブラシで部分部分を薄く削ってなじませる手法を使います。影の合成モードを変更することで、先ほどのグラデーションと混ざって色が強調されるので、イラストの情報量を増やすことができます。
一段階目は下地より少し濃い色で目元を浮かせるように塗り、二段階目は赤みのある肌色を重ねて髪の落ち影を表現します。
頬を赤く染め、女の子らしさをアップ!
令和のモチーフである梅の花の模様も加えてみました。恥ずかしがっている印象も徐々に表れてきて、制作のモチベーションもアップ!
髪を塗り込む
ブラシ・ぼかしフィルター・合成モードを組み合わせて、魅力的な髪に近づけていきます。
ルオンさんの髪がメタリックな輝きを放ちました。ちょっとやりすぎたかな……
目を描き込む
無気力でだるいルオンさんですが、死んだ魚のような目ではなく、クールビューティーでカッコいい目に仕上げます。ヤンデレだけは回避したい。
髪の毛のタッチに寄せた、テカテカなおめめに。眠たげな表情が辛うじて無気力属性を保っています。
仕上げ~完成
まゆ毛やおくれ毛など、手をつけていなかった箇所を全て塗り、キャラクター部分は仕上がりました。
最後にドット調の「令和」の文字を入れて、イラストの完成!
情報の凝縮した上半分と、無駄な要素を削ぎ落とした下半分の構成で、全体のバランスを計りました。
新しい時代は素直に感情が高ぶる部分があるんだけど、一方でなにが起こるか想像つかない不安もある、そんな令和という全容の見えない未知の世界を「顔を隠して謎感を出すルオンさん」という形で表現しました。
複雑なプラスとマイナスの感情を込めた、そんな令和記念イラストです。
諦めずに生き続けたい、心の底からそう思える世の中がずっと続くといいなぁ。
逆境を越えて良い時代になりますように。